FC2ブログ
明日の私を見つける旅
遍路や旅行の記録、おいしいレシピを探す日々
今、一番見たい映画
ミツバチの羽音と地球の回転
あなたはこれからのエネルギーを
どう考えますか?
プロフィール

花浅葱

Author:花浅葱
写真と旅を愛する名古屋人。
2010年4月より学生になり、
2012年4月、就職すると同時に
大学に編入、2015年3月に
卒業しました。
ゆる〜く更新しています♪

カテゴリ
ブログ内検索
お願い
このブログはリンクフリーです。ブログ内で使用されてる写真および文章の転載・転用等、二次使用をご希望の際は、下記メールフォームよりお問い合わせ下さい。
お気に入りのレシピ本
最近の記事
最近のコメント
ブログで植林?
過去の記事を月別で♪
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

counter
リンク
RSSフィード

2008.05.08_22:43
本四国で言う高野山の存在が
知多新四国の場合、八事の興正寺にあたる。

知多新四国を歩いたのだから、
せっかくなら自宅から興正寺まで歩いていこう。
知多を歩き始めたときから、なぜかそう思っていた。
無論同じ名古屋市内だし、何十キロと離れているわけではない。

ネットのルート検索で調べてみたらなんと!
徒歩でのルート検索もできるようになっていることに驚いた。
距離表示は6.6K。
1時間半もあれば着いてしまう。

何度も書くようだけれど、以前は八事まで歩くなんて
考えられなかった。
「八事」は車で行くべき場所だったのだ。
地下鉄の環状線ができて、現在は簡単に行くことができるが
環状線が通る前は一旦別方向に出て、
鶴舞線に乗り換えなければならなかった。

そういえばこのまえ母に
「伊勢まで歩いて行けって言われたらどうする?」と聞かれ
「お金出してくれるなら喜んで」と答えた自分がおかしかった。

興正寺に関しては母が一緒に行きたいと言っていたので
私が30分ぐらい早く家を出て、母は地下鉄で八事へ向かい
興正寺境内の五重塔前で待ち合わせをした。

2、3日前からのどが痛くておかしいな、と思っていたが
なんだか足が重くて早く進めない感じがする。
地元と言うほど地元ではないのにネットで簡単に
地図を見ただけで、地図も持たずテキトーに
「こっちのほうなんじゃない?」と言う感じで歩いていく。
もちろん、車で行ったことがあるのでできること。
ただ、歩く道はいつもと違う。

なんだかんだ言っても、結局1時間15分で到着。
案外早いものだ。

八事山 興正寺

立派なホームページをお持ちなので、
敢えて私の写真を載せる必要もないと思う。
というのは言い訳で、
カメラを持って行ったのだが、とうとう1度もシャッターを押さずに
帰って来てしまった。

本堂に上がらせていただき、ゆっくりとお参りをする。
と、ここで今、ホームページを見て気がついたのだが、
大師堂が奥のほうにあるではないか。
う~~~ん、やはり大師堂はお参りをしておくべきだった…
本堂にもお大師様が見えたので、
まったく疑問を感じなかったのだ。

「八事山」と言うだけあって、奥は結構深い。
東と西に分かれているそうで、一度ゆっくり散策してみたい所。
大師堂のお参りは、その時までとっておくことにしよう。

母は「なごや七福神」の「寶印帳」にご朱印を頂いていた。
興正寺は、なごや七福神の寿老人も奉っている。

せっかく母と一緒なので、近くのお店でお昼ご飯。
ベトナム料理のThu an(トゥ・アン)でバイキング。
お値段は880円とバイキングとしては格安。
種類は少なめだが、野菜がいっぱいでうれしい。
香辛料は控えめ。私はアジア系香辛料大好きだけどね。
ただ、5月の中旬から980円に値上げするとのこと。
いろいろな食べ物の物価が上がっているから
これはしかたのないことだと思う。

お腹いっぱいになって、また私は歩き、
母は電車で家へと向かう。
往きとは全く違う道をまたテキトーに歩いていたら
よく行くレンタルビデオ店の近くに出た。
知らない道をこれほど無防備に歩くなんて滅多にないなぁ。

のどの調子が悪かった私は、結局この2日後
今年に入って初めて風邪を引いて熱を出した。
「お四国参り」が完結して、さすがに気が緩んだのかも。

スポンサーサイト



web拍手 by FC2

2008.04.28_22:34
知多の新四国遍路第8回目

とうとうまたこの日がやってきてしまった。
本四国でもそうだったが、なんともいえない
うれしいような、寂しいような気持ち。
そう、今日はこの知多新四国満願の日。

残りの距離は12K程度と短いので
朝はゆっくり出発した。
名鉄、新日鉄前の駅から、まずは前回打ち終わっている
86番観音寺の方へ向かい、
通り過ぎるような形で85番清水寺へ歩いていく。

清水寺は細い通りに面した、こじんまりとしたお寺。
そこからまた1.5Kほど離れた84番玄猷寺へ。
玄猷寺では朱印を頂く際、
本堂が完成しご本尊様ももうそちらにみえるので、
よろしければ上にあがってお参りしてください、という
お話があった。
せっかくなので、靴を脱いで上にあがり
まだ、内装工事中の本堂でお参りをさせていただいた。

次の5番地蔵寺へは3.5K。
88番に近いので、後回しになっていたところだ。
民家から少しはなれ、畑に囲まれた道を歩いていく。

4799.jpg

地蔵寺へ到着。
お参りを済ませ朱印を頂きに納経所へ行くと、
「歩いてきたの?」とお声がけいただいた。
朱で真っ赤に染まった手が、印象的だった。

4802.jpg

ここから88番円通寺までは2.4K。
まだまだ里山の風景が見られるところ。

4803.jpg

円通寺は少し奥に入ったところにある静かなお寺。
お参りをしようと大師堂へ向かうと、
「撮影禁止」と大きく書かれた張り紙が目立つ。
以前は格子戸がはまり、大師堂の中が直接見えないように
なっていたようなのだが、すでに格子戸はなく
お堂の中が広々と見渡せる。
その為おそらくご本尊だと思われる「馬頭観世音菩薩」さまが
丸見えとなり(現在はこちらのお堂にみえるので)
写真を撮る人がいるのだろう。
確かに魅力的な菩薩様であった。

4806.jpg

その菩薩様の前にはこじんまりとした石仏が
二体並んでいるのだが、その二体の隙間に
なにかふわふわとしたものが詰まっている。
なんだろうと思い顔を近づけてみると、なんと
それは猫だった。

決して広いとはいえないその隙間にはまり込み
堂々と眠りをむさぼっている。
鼻先から5cmぐらいのところでじ~~~っと見ても
全くお構いなしで、薄目を開けようともしない。

私はその猫にすっかり気を取られ、
「え~~~ なにこれ」などと独り言をいいながら
思わず、賽銭箱に納め札を入れてしまった。

ハッ と我にかえり賽銭箱を見ると、
私の納め札はお金が落ちるスリットのところに引っかかり
何とか下に落ちるのを間逃れている。

格子の隙間から必死に手をつっこみ
何とか納め札を引っ張り出すことに成功。
改めて、納め札入れに入れようとすると
そこには全く気配を消し去ったお寺の人がいた…

私はこの一連のドタバタを全部知られているのだと思うと
ものすごく恥ずかしくなったが、それよりも何よりも
その猫を写真に収めることができないのが悔やまれた。
「撮影禁止」の紙、ぼそぼそ言い続けた独り言、
賽銭箱に手を入れていた事実。
これだけそろえば「猫の写真を撮ってもいいですか?」
などと切り出す勇気は、さすがに持ち合わせていなかった。

お参りを済ませ、そそくさと納経所へ急ぐ。
「もう終わりなので寂しいです」と言うと
「何回でも、ぐるぐる回ればいいんだよ」とのお言葉。
そうなんだけど…
ちょっとそういうわけにもいかないな。
このペースで回っていたら、ほとんど仕事ができないし。

別の日に八事の興正寺まで歩いていきます、とお話して
お寺を後にした。
本堂と大師堂を結ぶ渡り廊下が、とても印象的だった。

4809.jpg

そして、とうとう最後の87番長寿寺へ。
大きな道路が多くなり、また街へと戻ってきた実感がある。
JRの線路をくぐると、目の前に長寿寺があった。

さすがに、この知多新四国では感極まることもなく、
淡々とお参りを済ませ、朱印を頂いた。

これまであまり触れてこなかったが、
私はこの知多新四国8日間の中でも、
数々のお接待を頂いた。
それは、車やツアーで回っている方の
お声掛けまで含めれば、本当に数多きものである。

今回、納経をしたことにより、
お寺の方とお話しする機会を得、
またそれとは別に、いろいろと感じること、
考えさせられること、びっくりするようなことも数々あった。

それもこれも、やはりこの旅に出なければ
めぐり合えないものばかりだと思う。

そうそう、この度の遍路で利用させていただいた
愛知札所巡り」のサイトで、浄土寺に行くための、
地図にはない古い道があると教えていただいた。

そんなお話を聞くと、私の好奇心がまたムクムクと動き出し
またいつかこの遍路道へと私をいざなうのかもしれない。
そういう時間が訪れることを楽しみに待っているとしよう。

知多新四国満願 皆様ありがとうございました!

web拍手 by FC2

2008.04.25_22:43
知多の新四国第7回目

昨日の雨がうそのように、今日は気持ちよく晴れている。
だか風が強く、たまに体が流されるほどだ。

一昨日帰りの電車に乗った名鉄大野町駅に舞い戻り、
そこからのスタート。

大野町駅から68番宝蔵寺はすぐに着く。
68番から次の69番慈光寺へも距離は短い。

4757.jpg

70番地蔵寺へ向かって歩いていく。
左前方に池があるなぁ、と思ったその瞬間、
バチャッという音とともに、魚が豪快にジャンプ!
音につられてそちらを見ると、藤が美しい紫衣をまとっていた。

4761.jpg

藤に見とれて近づくと、水辺がワサワサと動くではないか!
びっくりしてそちらを見ると、カメカメカメカメ、カメだらけ…
のんびり甲羅干しをしていたのに、
私の気配に気づいて、いっせいに水中へ避難したのだ。
カメ、好きなんだけどこんなにいるとねぇ。

地蔵寺に着いてお参りを済ませ、ふと見上げると
電線に仲良くツバメがとまっていた。
ちょっとすました仕草がかわいい。

4763.jpg

そういえば、あるお寺では納経所の中に
ツバメが何個も巣をつくり、ものすごい勢いで
入れ替わり立ち代り出入りをしていたのを思い出す。
伺うと、もうすぐ雛がかえるとのことだった。

春って、命の芽生え、生命の息吹を感じる。
まるで自然界が思いっきり深呼吸しているかのようだ。

71番大智院は「めがね弘法」で知られている。
新四国初心者の私でも、以前からめがね弘法の名前は
耳にしたことがあったのだ。
めがねを掛けた弘法様は日本で唯一と書かれていた。

4764.jpg

ここから72番慈雲寺までは少し長めの6.2K。
地図を見ながら淡々と歩く。

時間的にはもう着いているはずだ。
だが、何かがおかしい。
地図にある目印が見当たらないし、
地図にはない選択肢が目の前に突きつけられたのだ。
改めてコンパスと地図を照らし合わせ確認する。
やはり、道を間違えたらしい。

込み入った道を歩いてきたわけではないので
どこでどう間違ったのか全くわからない。
まぁ、それはどうでもいい。
間違ったことに変わりはないのだから、
修正する方法を考えねばならない。

自分がどこにいるのかもわからないので、
近くにある郵便局で尋ねてみる。
お寺はご存じなかったが、幸い慈雲寺の近くに
簡易郵便局があったことと、地図に記された
交差点の名前から、何とか教えて頂く事ができた。

分かれ道のところにある酒屋さんでもう一度教えて頂き、
無事、72番慈雲寺にたどり着くことができた。
一体どこまで歩いてしまったのか…
地図の案内とは全く違う方向から来てしまった。

次に向かう74番から77番までは
ほぼひとまとまりになっているといってもいい。
これだけの狭い範囲に、なぜこんなにお寺があるのだろう。
5つのお寺、すべて宗派が違うわけでもないようだし。

着いてみると、そこはまるで別世界のようだった。
静かな山里の奥に広がる寺院郷という感じを受ける。
77番浄蓮寺、76番如意寺、74番密巌寺、
75番誕生堂、73番正法院を打ち、
団体さんを避けるように慌しく78番へと向かう。

そんな私を、花はいつでも優しく励ましてくれる。

4769.jpg

78番福正寺をを打ち、79番へ。
この79番妙楽寺の住職が夢による告知を受け
知多新四国を発願したのだという。
それゆえ、なんとなくではあるが
お参りできるのを楽しみにしていた。

ここが新四国発祥の地か…
番外妙楽寺と共に、感慨深くお参りをさせて頂いた。

もう4月も末。
青い空にはこいのぼりが勢いよく
風をはらんで泳いでいる。

4771.jpg

80番栖光院に着く。
この石段の壁のうねりが
時の流れを私に伝えるかのようだ。

4773.jpg

81番龍蔵寺でお参りを済ませると、
「この前会いましたよね」と声を掛けてくださる方がいる。
驚いて振り返るとそこにはなんと、4月4日
新四国第1日目にお会いしたご夫婦がみえるではないか。
確か、6番でお話したはずだ。
まさかここで会えるとは思ってもみなかった。

お話を伺うと、ご夫婦は今日が2回目で、
名古屋に近いところから回っているという。
私は7回目で、ほぼ順番どおりに回っている。
回数も回り方も違うのに、偶然同じ日に同じ場所に来て
再会するとは、やはり、こういうのを「ご縁がある」と言うのだろう。
それにしても、と、驚かずにはいられない。

「ご縁があったらまた会いましょう」と言ってくださったが、
また会えるのかどうか、それは弘法様だけがご存知だ。

82番観福寺でお経を上げ、納経所で朱印を頂くと
住職が声を掛けてくださった。
今日はどこまで行くのか等、お話などをして、
しばしお時間を頂いた。
83番までの道も詳しくご案内くださり、お礼を言ってお別れをした。

83番弥勒寺を打ち、今日の最終目的地86番へ向かう。
時間はまだ16時半ごろだが、86番を過ぎると
どんどん鉄道の路線から遠ざかってしまうので
ここまでにしておくのが無難だろう。

17時少し過ぎ、86番観音寺に着いた。
とてつもなく大きな樹が出迎えてくれる。
樹の根元には祠があり、何かが奉られているようだ。

階段を上っていくと、住職とお見受けするかたが
お堂の前を横切って、どちらかに行かれるのが目に入った。
お参りを済ませ、納経所に向かおうとすると、
先ほどの住職が戻ってこられ
今日はどこから来たのかお尋ねになるので、
「大野町の駅からです」と答えると、
「大野から? かなり距離があるよ」と仰った。
「ええ、なので今日はもうこちらで終わります」といったら
うんうん、といった感じでまたゆっくりと歩いて行かれた。

まだ納経の時間は1時間ほどあるのに
お寺は人気がなく、ひっそりと静まり返っている。
朱印を頂いた後、私は入り口にあった樹が気になり、
階段を降りて、祠の近くまで行ってみた。
そこには白龍様が奉られていたのだ。
夕方、大きな樹の影になったその祠は
ある種、独特の雰囲気をかもし出し、
私を霊験あらたかな気持ちにさせた。

そして、この遍路のここまでの無事と
家族が平穏に過ごしている日常に感謝して、
観音寺を後にした。

web拍手 by FC2

2008.04.23_22:33
知多の新四国第6回目

昨日に引き続き、今日もいい天気だ。
知多の新四国では初めて2日続けて歩く。
出発の時点で既に体が重いということは、
もうすでに体力が低下してきているということだろう。
こんなことで、富士山登頂に挑めるのか…

知多奥田駅から57番報恩寺までは近い。
昨日確認しておいたので、早速そちらへ向かう。
到着し、大師堂の前に立つと中でうごめく人影が!
なんと、お大師様が写真に撮られていた。
真ん前にカメラが据えられ、強烈な照明が当てられている。
近視の私は、薄暗いお堂の中にいらっしゃるお大師様が
いつもよく見えないのだが、お陰様でばっちりお顔を拝見できた。

次の番外曹源寺まではおおよそ8K。
知多新四国のお寺間の距離が一番長い場所だ。

歩いていくと道ばたにひょっこり顔を出している。
あたりを見回しても、お仲間はいないみたい。
4721.jpg

上野間から海のほうへ出る。
ずぅ~~~っと海岸線を歩くのだ。
盛田「味の館」の前を通るが、全く人気がない。
今日は定休日なんだろうか。

利用させていただいている地図には曹源寺までの
「ショートカットかも?」地図の案内がある。
せっかくだからこの道を行こうと海岸沿いに入るが
30mも歩かないうちに、
「お寺に行くなら向こう側の道を歩いたほうが近い」と、
言い方は悪いが、地元のかたの「妨害」に遭う。
30mとはいえ、間違っていない道を進んでいるのだから
戻るのはものすごくイヤなのに、道を通してもらえない。

仕方がないので「はぁ~」とため息をつき戻ろうとすると
「がんばってね」だって。
もう、こういうときは構わないでほしいなぁ。

道を戻って番外曹源寺、58番来応寺、59番玉泉寺を打つ。
少し歩いて60番安楽寺に到着。
今日は淡々と歩いてしまう。

61番高讃寺の山門は趣がある。
新四国88ヶ寺で、山門のあるお寺は少ない。

4723.jpg

昨日のように休憩なしで歩き続けることができない。
何度となく休憩しながら先へ進む。
71番まで行こうと思っていたが、歩き始めた段階で
今日はそんなにできないことに気が付いた。
そこまで無理をする必要もないし、ゆっくり行こう。

歩いていると、自分が花の知識を
全く持ち合わせていないことに気づく。
見たことはあるけど名前を知らない花々。
見たことのない花にもたくさん出会う。

4731.jpg

62番洞雲寺を打ち64番宝全寺へ向かう。
途中、INAXのライブミュージアム前を通った。
この道を通るのはおそらく10年ぶりぐらい。
以前はこのように立派なものはなかった。
ワークショップなども行っているようなので一度覗いてみたい。

そこからすぐの路地を入ると、なんだか変わったお屋敷。

4734.jpg

門構えも普通じゃない。
部分ごとに、いろいろな種類のタイルが貼られている。
よくよく近づいてみると「伊奈」の表札。
「伊奈って… あぁ、INAXね!」

4736.jpg

調べていないので確かではないが、おそらく間違いない。
だって、門前に陶像?まであるのだから。
そんなお屋敷だったら、防犯カメラぐらいあるだろう。
門前から中を眺め回す、私の姿はさぞ怪しいだろうな。
塀の外側には、12人の陶芸作家さんが作った干支が
並べられていた。

4741.jpg

さすがに常滑焼の町だけあって、道のあちらこちらに
焼き物のオブジェが置かれている。
すてきなものも多いのに、こういうオブジェって
なかなか人に見てもらえないのが辛いところ。

4748.jpg

川沿いの、風景に溶け込んだ古い素敵なお家。

4752.jpg

63番大善院は宝全寺からまっすぐ進んで
左に曲がったところにある。
かどを曲がると正面には、視界を覆う大きな樹!

4753.jpg

ここから少し坂を上り、民族資料館の脇を抜けて
65番相持院へ。
その先、66番中之坊寺まではおおよそ6.2Kと
新四国では少し長めの距離を歩く。
ちょっとへばり気味になってきた。
時間からいっても、体力からいっても今日は67番までだろう。

まもなく66番中之坊寺というところ、
利用させていただいている地図は
ため池の北側からお寺に入るようになっている。
池の前を歩いていたちょうどその時、1台の車が
私の目の前で停まった。

乗っていた男性が窓を開け
「中之坊寺にはもう行った?」
「まだです」
「だったら、あの車の後をついていって」と
前を走る車の軌跡をたどっていくようにと言う。
え?と思ったが「わかりました」と返事をしたら
彼もそちらのほうへ走っていった。

さぁ、私は地図とにらめっこだ。
どちらが正しいのか…
でも、わざわざ車を停めて教えてくれたのだから、と
そちらのほうへ行ってみることにした。

坂の途中から見上げると、上で男性が手招きをしている。
先ほどは気が付かなかったが、なんと
中之坊寺の住職だった。

ろうそくに火を灯していると、先に朱印をしたいと仰る。
なんでも、急用ができて一旦出かけたが、
忘れ物をして戻ってきたところで、私と遭遇したらしい。
なんとご縁のあることよ。

「本当は(お堂を)開けてお参りしてもらいたいんだけど」と
済まなそうにいう住職にお礼を言うと、
彼はまた車に乗って出かけていった。
私はゆっくりお参りし、ひっそりとしたお寺を後にした。

残りの時間は25分少々。
1.4K離れた67番三光院までは十分間に合う時間だが
油断は禁物。道を間違えれば着かなくなってしまう。

少し足早に歩いて三光院へ到着。
だが、すでに納経所は閉まっており、朱印は各自で
行うよう、外に出されていた。
なんだ、急ぐこともなかったか、とも思ったが
こればかりは着いてみないとわからない。

大野町駅へ向かう道…

もっと重い荷を背負いながら
毎日これを繰り返していたあの四国の日々は
やはり特別な何かがあったのだという実感が
ひしひしと私の中に込み上げてきた。
あれは一体なんだったのだろう。
もうすでに、夢の中の出来事のようである。

web拍手 by FC2

2008.04.22_22:46
知多の新四国第5回目

家を出てから2時間以上経っている。

名鉄で内海の駅まで行き、知多バスに乗って中須で降りる。
もうそこは40番影向寺へ入る路地の入り口だ。

幼い時、このすぐ近くへ家族で釣りをしに来ていた。
その頃は海沿いに小女子が天日干しされ、
よくつまみ食いしていたものだ。
もちろん、目を盗んでではなく堂々と、である。

干してある小女子の中には小さな蛸やカニ、
よくわからない白い物体(今でもなんだったかわからない)が
混ざっており、特にその白い物体が私の好物だった。

天日干しの作業をしている漁師の奥さんなどは、
暗黙の了解なのか全くそんなことを気にするふうもなく、
暖かい日差しの中、ゆるやかな空気が流れていた。
今より物もお金もない時代だったが、
人の心はずっと豊かだったように思う。
子供の頃の大切な楽しい思い出の一つである。

4626.jpg

影向寺を出たら一旦山のほうへ入る。
山と言っても、知多の場合はたいした山ではないので
どちらかというと丘に近いかもしれない。
ただ、今日はいつもと様子が違う。
歩いていると、四国の道を思い出す。

4627.jpg

季節柄、道には花があふれている。
つつじがあまりにも鮮やかで、目が痛いほどだ。

4630.jpg

4月だというのに、まるで夏のよう。
少し歩いただけで、汗ばんでしまう。

4635.jpg

上にあがっていくと、畑になっている場合が多い。
なんと、キャベツの花も満開だ。

4638.jpg

43番岩屋寺へ到着。
四国のように、岩肌を削って建てられてはいない。
ただ、聞いた話によると、こちらには貴重な
観音経が納められているそうだ。
また、弘法大師が御留錫、護摩修法された場所でもあるという。

さて、続いて番外岩屋寺奥の院へ向かう。
独特の雰囲気を漂わせる寺だ。
ここには岩を削った場所があった。
四国同様、こちらも奥の院から始まっているのかもしれない。

4643.jpg

ここからひとまず、海のほうへ出る。
42番天龍寺を打ち、41番西方寺へ。

4644.jpg

先日、バス停でお話した知多10回、四国3回満願の老人は
40番から41、42、43と行ったほうがいいと勧めてくれたが、
私の利用している地図はやはり無駄がないように思う。
歩きの場合、打ち戻る距離が短いにこしたことはないし
どのように回ってもいいのだから順番に固執する必要もない。
利用させていただいている地図はこちらから。

愛知札所巡り
これほどのサイトを作ってくださるとは、
感謝感謝でございます。

ほんの少し打ち戻り44番大宝寺への道を行く。
ここも車で行くように勧められたが、
知多に雲辺、横峰ほどのお寺があるとも思えない。

4651.jpg

確かに、少し山のほうへ入っていく感じはする。
新緑の瑞々しさが気持ちいい。

4661.jpg

今日は四国の道に似ている場所が多い。
お大師様も知多をご覧になったとき、
あまりにも四国に似ていることに驚かれたそうだが、
それは現代においても共通することなのかもしれない。

4666.jpg

大宝寺を打ち、47番持宝院へ向かおうと思うが、
地図の道は大宝寺に入ったのと反対に抜けるようになっている。
道がよくわからないので、入り口の売店で尋ねてみた。
すると別の道を教えてくれる。
地図どおりに行きたいので、改めてその道を尋ねると、
「その道は山に入ってしまう。地図が悪い。」といって
教えてくれないのだ。

なぜ、どの人も山の道を教えることをためらうのだろう。
私の身を案じてくれているということもあるだろうから
そういう意味では大変ありがたいのではあるが、
今まで歩いた分ではそのような危険性もほとんど感じないし、
何よりも、かなりショートカットできるという意味で貴重なのだ。

結局お寺の入り口にあるその店で尋ねたため、
境内に戻ることもできず、仕方がないので教えられた道を
歩くしかなくなってしまった。
その道は私の手持ちの地図にはついていないが、
ものすごく遠回りになるのが容易に想像できる。

困ったな、と思いながらしぶしぶ歩いていると、
背後から車がやってきて、私の隣で止まった。
中を覗き込むと、先ほど道を尋ねた売店にいたおばさんだ。
「そっちのほうへ行くから、のせてってあげようか?」

なんということだろう。
四国と違って、知多にはお接待の文化が根付いていない
(と思う)。
なのに、私はここでもその心根に接する機会を得た。
「知多は歩こう」と思っていた私だが、教えてもらった道が
よくわからないことでもあるし、そのご好意に甘えることにした。

47番の持宝院は「山寺」と呼ばれている。
おばさんが言うには「階段が88段もある」ということだ。
何度もそのことを言われるので、一応私も期待に応えるべく
「それは大変ですね~ がんばります。」と言ってみた。
確かに知多のお寺の中では一番階段の段数は多いかもしれない。
ただ、四国のどのお寺かは忘れてしまったが、300段以上ある
階段のことを思えば、なんでもないことだと感じてしまう。

4671.jpg

実際に数えてみると80段だった。
上にあがって見下ろすと、入り口の池がとても美しく見える。

お参りを済ませ、内海駅の脇を通って、46番如意輪寺へ。
路地を入ると、この辺りにもまだ古い町並みが残っている。

4675.jpg

そして、また海へと向かい45番泉蔵院を打つ。

4677.jpg

ここからしばらくは、海岸沿いの道を歩いていく。
海、もしくは堤防ばかりの景色が続く。

4680.jpg

道端には誰が植えたのでもない花が咲き乱れ、心を和ます。
写真では真っ白にしか見えないが、薄い紫色を宿している。

4684.jpg

歩いていると、ヨットが丘にあげられている。
見るとヨットには「ERIKA」と書かれているではないか。
「え? あのERIKA号?」
ERIKA号といえばあの長江氏のヨットと同じ名前。
世界一周の旅に出たのは常滑港からなので、
現在のERIKA号がここにあっても不思議ではない。
が、あくまでも憶測である。

4687.jpg

海岸から少し入り、48番良参寺を打つ。
ここである男性から声を掛けられる。
そのかたが仰るには、
「40番からずっと一緒だった」とのこと。
話を聞いて私のほうがびっくりしてしまった。
なぜなら、彼は車で回っていたからだ。

4690.jpg

確かに、朝から一度も休憩することなく歩いてきた。
それにしても、お寺間の距離が近いところならまだしも
ここまで一緒とは。
その方は本四国もお参りされており、
やはり他の方に比べてお参りが大変丁寧である。
それゆえ、私と同じペースになっているのだろう。
炎天下でハイペース歩行の私を案じてくださり、
バテたらいつでも車にどうぞ、といわれるが
やんわりとご辞退させて頂いた。

49番へは山を突っ切ってのショートカットコースだ。
おおお~~~ここはまさに四国の遍路道さながら!

4692.jpg

なんだかちょっとうれしい。
知多にこんな道があるとは思っていなかった。

4696.jpg

49番吉祥寺では、また先ほどの男性に会った。
車だとそんなに大回りなのかな。
本四国のお話をしばらくして、ここでお別れとなった。

56番瑞境寺をお参りをしていると、ジャンボタクシーが到着。
先導している男性が大師堂で私に話しかけてきた。

「歩いて回っているんですか?」
「はい」
「本四国も歩いて回られたんですか?」
「(は?なんでわかるの?)ところどころ電車やバスに
乗りましたが、できるところは歩きで回りました。」
「(びっくりしている私の顔を見て)そうですか。
本四国を歩いたのは、杖を見ればわかります。
それで、弘法さんには会えましたか?」
「(満面の笑みで)会えました!」

その人は、私の反応にちょっと驚いているように見えたが、
「歩きだとそういうことも多いだろうね」と言っていた。
お話を伺うと、なんと毎月本四国へ行っているのだという。
いつ行っていたかの問いに私が答えると、
「本四国でも、どこかで会っていたかもしれないですね。」

もしそうだったとしても、本四国ではご縁がなかったのだ。
そして、新四国ではご縁を頂いたということである。
なぜなら四国・知多どちらにしても、お寺で一緒になりながら
お話をしない人がほとんどなのだから。

「きっとご利益がありますよ。」という言葉にお礼を言い、
先にお参りを済ませた私は52番蜜蔵院へ向かった。

4699.jpg

ここは50番から56番までが点在している。
54番は離れた場所にあり打ち終わっているし、
55番もここにはないが、その他のお寺はおおよそ200m間隔だ。
52番蜜蔵院、53番安養院を打つ。
いたるところで出会う花々が本当にきれいだ。

4704.jpg

50番大御堂寺のお参りを済ませたとき、
先ほどの、毎月お四国をする男性がやってきた。
私の顔を見るなり、お札を頂戴という。
もちろん、納め札のことである。

私の札なぞ、ありがたみもなにもないものなのだが
ご所望ならと手渡すと、お返しに錦札を下さった。
それはそうでしょう、なにしろ毎月お四国をしているのだ。
私以上のお四国病に間違いない。

しかしこれは、知多では驚くべき出来事である。
新四国で錦札には早々お目にかかれるものではない。
お参り5日目にして、こんなに簡単に頂いてしまっていいのか。
しかも、錦札にまったく固執していない私なんかに。

なんにせよ、弘法様のお引き合わせ。
ありがたく頂戴し、またご縁がありますようにといって
お別れをした。

4709.jpg

50番大御堂寺と51番野間大坊は隣あわせ。
野間大坊で2ヶ寺分の朱印をする。
次は55番法山寺だ。
今日はできれば57番の報恩寺まで打ちたいと思っていたが、
あと30分ほどで18時。法山寺で終わりだろう。

打ち終わると5分前。
今日は存分に時間を使うことができた。
ここからは名鉄の野間駅が近いのだが、次のことを考えると
報恩寺近くの知多奥田駅まで歩いたほうがいい。

そちらへ向かう近道を歩き出すと、前方には
なんとも薄暗い山道がぽっかりと口を開けている。
というか、最初は口を開けていることにすら
気が付かないほどだったのだ。
さすがの私もちょっとおののいたが、
ここで怯んでなんになる、と、思い切って飛び込んでみた。

駅までの道のり、私は今日一日を振り返る。
いい景色、人との出会い、自分を試される出来事…
歩く機会を与えられなかったら
めぐり合えないものばかりだった。
自分で掴み取ることも大切だが、
与えられたものをどう生かすか。
その前に、どれほど多くのものが自分に与えられているのか
感じ取る能力を、もっと磨かねばならないと思う。

4719.jpg

水を張られ、稲が植えられるばかりになった田んぼの景色が
夕暮れの光の中、とても美しく私の目には映っていた。

web拍手 by FC2